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フランス式ソルフェージュとは?その教育の特徴

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Solfège(ソルフェージュ)はフランス語

フランスには、音楽理論教育の長い伝統があり、あらゆる学習段階に対応したカリキュラムが細かく整備されています。これらの教育内容は、実際の音楽活動を前提とし、音楽表現の力を育てることを目的とした実践重視のアプローチが特徴です。

たとえば、ソルフェージュの一部である「聴音(音の聞き取り)」は、日本でも一般的に行われていますが、フランスではその内容がさらに多様です。使用される音階は、長調・短調だけでなく、教会旋法なども含まれており、多様な音の響きに対応できる柔軟な聴覚が育ちます。演奏に使われる楽器もピアノに限らずさまざまで、音感に加えて音色への感覚も磨かれます。また、オーケストラ作品など、実際の楽曲を用いた聴音も多く取り入れられています。

和声課題においても、単に理論的な正しさを確認するだけではなく、音楽として自然で豊かな響きを生み出すための音の配置やつながりが重視されます。

なお、フランスでは近年この教育体系を「フォルマシオン・ミュジカル(Formation musicale)」と呼ぶようになりましたが、現場では現在も「ソルフェージュ」という名称が広く使われています。日本でもこの呼称のほうが親しまれているため、MonLasolでは「ソルフェージュ」で統一しています。

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